久しぶりの外食は札幌パークホテル「桃源郷」!!

久しぶりのディナーは札幌パークホテルの中華料理「桃源郷」

母のお誕生日のお祝いです

去年は新型コロナウイルスの感染予防のために お食事にでかけることもなく・・・

最後に外食したのは一昨年のクリニックの忘年会だから

なんと1年2か月ぶり~


去年の母のお誕生日は90歳という節目

お肉が食べたい というリクエストで

「鉄板焼ふれんちたかむら」を予約

「たかむら」のオーナーはパークホテルの「なだ万」のシェフだった方で

家族全員が楽しみにしてたけど

お誕生日直前に母が入院して緊急手術

結局大腸がんと診断されて

コロナの影響もあって 5ヶ月入院して3回の手術

無事に完治して7月に退院


退院祝いは寂しく自宅でお鮨・・・だったので

妹と私と3人だけなら外食も大丈夫かな・・とついに決断

(大袈裟ですが・・・

母の「フカヒレを食べたい」というリクエストにお答えして

札幌パークホテル「桃源郷」の個室を予約

「桃源郷」は四川料理で 子供の頃から家族でよく利用していたので

安心できるお店




ということで、当日は妹の運転で久しぶりのパークホテル


個室は3人では大きすぎる円卓だったけど

アクリル板で3等分に仕切られていたので回転テーブルはなしで・・・

使い捨てのマスクケースもナプキンの横に用意されていて

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これは食事中一時的にマスクを置いておくもので

紙でできているので使用後はそのまま廃棄

おしぼりの他にアルコール消毒シートも置いてありました



母の希望を聞きながらお料理をオーダー

高齢女子3人なので特小盆(1~2人前)で


三種冷菜盛り合わせ

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飲み物はクランベリージュース

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仕事が残っていたのでアルコールは飲まずに・・・

そういえば去年は一度もアルコールを口にしていなかった・・・

若い頃に散々飲んだから まいっか・・て感じですね


青椒肉絲オイスターソース炒め

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あわびの蛇腹切りクリーム煮 母が好きなので小盆で

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海老の四川チリソース煮

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パンの代わりに花巻

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メインディッシュは ふかひれの姿煮 一人80gで・・・

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もっと色々食べたいものがあったけど

これで満腹~



最後に杏仁豆腐

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正宗杏仁豆腐ではなく さっぱりと寒天ゼリーで



ちょっと贅沢をしたけど

2年分のお誕生日のお祝いと

去年1年間 GoToトラベルにもGoToイートにも行かず

全く外食せずに我慢したことを考えると

もっと食べても良いくらい



91歳の母も完食

母は大腸がんで回盲部を含めて大腸半切除をしたので

大腸が短くなったおかげで便通も良好

以前より食欲旺盛

しかも、甘いものや間食はしない人だったのが

最近はケーキやおやつを食べるようになりました



そして母の運動不足解消は雪かき

昨日はまとまった雪だったので朝早くから雪かきをして

結局1日2回雪かきをしたらしく・・・

朝から雪かきをしていると ご近所の人が通勤途中に挨拶をしてくださるので

それも楽しいようですね


手術後に主治医の先生から

「筋肉が多いので傷の治りも速いですね」

と言われたのが母の自慢で

今では筋肉を鍛えるために雪かきをしているみたいです



癌も完治して 持病もないし

お薬も飲んでいないので 死ぬ理由が見つからない

不慮の事故と感染症にだけは注意して

100歳目指して頑張ってね~




とはいえ

入院期間が長くなったこともあって

最近は少し物忘れがみられるように・・・

なので、私も時間がある時はできるだけ実家に行くようにしています


土曜日は妹と3人で夕食をいただくようにして

木曜日と日曜日の夜は母と二人で のんびり食事をしながら話をします

最近のニュースの話題も混ぜながら

母の昔話にお付き合いをして・・・



でも、これが結構面白い

今まで話したことがなかったことまで聞けて

女学校の寄宿舎にいた時のことや

父と知り合った頃のこと

終戦の時や 樺太(サハリン)から引き揚げてきた時のこと



母の実家は商売をしていて 結構恵まれた家でお嬢様育ち

戦争前に樺太に移住して 戦争の時は 親元を離れて豊原高等女学校の寄宿舎

朝ドラ「花子とアン」の寄宿舎生活をみて 母はとても懐かしかったみたいで

ドラマをほとんど観ない母が 珍しく朝ドラを観ていました


空襲が酷くなった時 生徒は実家に帰されることになって

実家に帰る途中も ロシア兵に襲われるかもしれない という危険な道で

実家に着いてみると 建物は勿論 思い出のものや写真もほとんどなくなって

ご飯を食べる食器もなくて

食料を分けてもらって 食器を貸してもらおうと近くのお寺へと・・・

戦争前はお寺に寄付をしたりしていたので

快く貸してくれると思っていたのが、散々嫌味をいわれて・・・


その時母は

良い時だけではなく

辛い時や困っている時に助け会うのが 本当の優しさなんだ

と心に刻んだそうです



終戦を迎えても 樺太ではロシア兵に襲われる危険もあり

樺太からの引き上げ船が 撃沈されて命を失ったり

残留せざるを得ない人が沢山いる中で

家族全員が無事に北海道に来られたのは本当に幸運でした


親戚もなく たまたま住み着いた土地で

たまたま事務員として務めた病院で 病気になって 主治医だった父と結婚

それなりに苦労もあったけど

こんなに長生きできるとは思わなかった としみじみ・・・


「何があっても 生きていれば何とかなるよね」 と私が言うと

「そうだね、こうして美味しいものも食べられるようになったし。お父さんはいい人だったよね。お父さんに会えて本当に幸せだった。」 

と・・・

そして

「今は何も世の中の役に立つことをしていないのに こんなに贅沢させてもらっていいのかな」

と言っていました

母は サハリンに残留している人の一時帰国のお手伝いをしていたけれど

今はそれもできず 自分が何も役に立っていないことが心苦しいのかもしれませんね



とっても強くて厳しかった母が、こんな弱気なことを言うなんて・・・

ちょっと心配になったけど

とりあえず 感謝してもらえたので 私は少し幸せな気分になりました



母をみていて思うことは 

流れに逆らわずに生きることが 幸せへの近道・・ってことでしょうか


若い頃は結構モテていた優しい父と 厳しい母が何故結婚したのか不思議だったけど

両親は 二人とも 自分から無理に幸運を引き寄せようとする人ではなく

ましてや 他人を不幸にしてまで自分が幸せになろうとすることもなく

置かれた状況の中で近くにあるものを受け入れて

それを幸せと思って 努力を怠らず 感謝して暮らす

ただそれだけの人生でした


ないものねだりをしない  

去る者は追わず来る者は拒まず

ってことですね


子どもの頃の私は ないものねだりをしたり

思い通りにならない時は不安を隠せなかったり・・・

結構わがままだったけど

そんな時 いつも父に

「ジタバタするな なるようにしかならない」 と叱られて

年をとって やっとその意味が分かるようになりましたねぇ・・・



結局 なるようにしかならない

他人は変えられない

変えられるのは自分だけ・・・



去年母が緊急入院した時

突然 緊急手術 と言ったら母は納得するかなぁ・・

と心配したけど

母は「しなきゃいけないなら仕方ないよね」

しかも、術後は一度も鎮痛剤を使わず

2回目と3回目の手術の時も

「あなたたちがやったほうが良いと思うんだった やったほうが良いんでしょうね」

と 常に受け入れ



2018年の胆振東部地震のブラックアウトの時も

蝋燭の下で本を読みながら

「朝になれば明るくなるでしょ、戦争中は灯りもないし、お風呂なんて何ヶ月も入らなかったからね」

と どこ吹く風的な・・・



思えば、私が高校生になって毎日テニスばかりしていた時も

せっかく習わせてもらったピアノをやめてしまった時も

「あっそう あなたの人生だからね」の一言


医者になれ と言われたこともなく

決まっていた結婚をやめた時も

辛くて医者をやめたい と泣きついた時も

「あっそう 好きにしたら」の一言


でも考えてみると 子供としては親の反対がないということはかえってつらい・・・

後で 反対しなかった理由を父に聞いた時

「反対しても お前は自分の好きなようにするに決まっているからね」

お見通しでした・・・トホホ



ということで いまだに頭が上がらない母だけど

少し物忘れがあるほうが私としては好都合


実家で母と話していると

同じことを何度も聞いてくれて

他人に話すこともないので

いつも愚痴をこぼしている私です・・・




そういえば、去年は雛人形を飾らなかったので

今年は飾ろうかな・・・と母に電話したら

「忙しくて疲れているから 来年にしましょう」 と・・・

それを目標に来年まで頑張るそうです



来年こそは雛人形を飾りましょうね~

この記事へのコメント

太郎冠者
2021年03月01日 07:50
ご両親は、ほのぼのさんのこと信じていたから何も言わなかったとおもいます。
私も、子供を信じています。
気仙のまっさん
2021年03月01日 17:15
お母様、お誕生日おめでとうございます。これからもお元気で、家族に囲まれ、楽しい日々でありますように、心から願っております。お母様の人生、ドラマにできそうですね。ご自愛なされ、ご活躍を願っております。お母様を見習って、頑張るぞ!
ほのぼの
2021年03月04日 00:27
太郎冠者さんコメントありがとうございます。
お子さんを信じていらっしゃるのですね。
素晴らしいです!
私の場合は、反抗的で自分の意思を貫く子供だったので・・・。
両親は、失敗やつまずきから私が間違いに気づくのを待っていたような気がします。
でも、それはある意味、信用していたということなのかもしれませんね。
子育ては難しいですね?
ほのぼの
2021年03月04日 00:38
気仙のまっさんさんコメントありがとうございます。
人にはそれぞれ歴史があって、誰の人生もドラマになるような気がします。
幸せそうに見えても悩みがあったり、辛そうに見えても幸せだったり、他人にはわかりませんね。
私の人生も、事実は小説よりも奇なり、みたいな感じです?
きっと、気仙のまっさんの人生も素敵なドラマなのだと思います。
いつまでもお身体を大切に、人生を楽しんでくださいね。
私も頑張ります!
親父サーファー
2021年03月04日 05:23
実家にしばらく行ってないなぁ、車で一時間弱だけど 電話ですませて。見習って顏だそう。
ほのぼの
2021年03月06日 00:07
親父サーファーさんコメントありがとうございます。
一時間弱といっても、気軽にはいけないですよね。
電話だけでも嬉しいと思いますが、たまにお顔を出して差し上げると、とっても嬉しいと思いますよ!

私は車で10分以内なので、いつでも行けますし、母からも気軽に電話がかかってきます?
若い頃に勝手なことばかりして親不孝娘だったので、せめてもの罪滅ぼしです?
母が、幸せな人生だったなぁ・・、と思ってくれたら私も嬉しいですね?
*ちゃんやま*
2021年03月06日 03:37
パークホテルの中華、懐かしいです!!前菜から最高に美味しかったのを覚えています(^^)
お母様と、お父様のラブストーリーや、色々な話をしながら過ごす木曜と日曜の夜、良いですね☆院長もたまには、ゆっくりしてください(^^)

また、更新を楽しみにしてます♪
ほのぼの
2021年03月07日 12:22
*ちゃんやま*さんコメントありがとうございます。
パークホテルの中華もみんなで食べに行きましたね?
憶えていてくださって嬉しいです!
以前は開院記念日の頃に中華やフレンチ、イタリアンなどの食事会をして、とても楽しかったですね。
最近は このご時世なので食事会もできず寂しいです?

母との時間は、別次元の世界のようで、二人で昔話をして私も癒されます。
今だから言える・・・、みたいな話もしています?

*ちゃんやま*さんのお子さんの成長も楽しみですね!
ところで、子育てが一段落したエリちゃんが復帰してくれました!!
コロナが落ち着いたらお顔を見せてくださいね?
太郎冠者
2021年03月14日 09:24
私は、カトリック信者ですが、以前から内観法の修行道場に興味あつて
時間か、出来たのので桑名市の内観法の修行道場に行って来ました。
くもりゆく人の心のすえの世を、むかしのままにて、てらすつき月かげ
月は、ほとけさんさしています。桑名市にて学会開催あるようでしたらオススメスポットです。私は、修行中涙がとまらなかった時間もありました。
ほのぼの
2021年03月17日 00:05
太郎冠者さんコメントありがとうございます。
私は仏教、浄土真宗です。
内観で自分を客観的にみることには興味がありますが、修行道場にはなかなか行く機会はないですね。
最近の学会は、ホテルの数などの関係もあって大都市で開催される方向に変わっているので、学会の楽しみも少し減ってしまいました。
桑名にはいつ行けるかわかりませんが、自宅でできる修行があればやってみたいですね。
RYO
2021年03月20日 07:28
お母さまお元気そうで何よりです。
大きな手術をされた後も前向きに積極的に行動されており歳下の僕にはおおいに刺激を受けています。
桃源郷は私も気に入っているお店です。
最近はカロリー、糖分、塩分など食事に気を遣っているので外食は控えています。
お陰で体調はだいぶよくなってきました。
コロナ禍でもあり高齢者は自分の健康にもっと関心を持たなければと思っています。
ほのぼの
2021年03月23日 00:27
RYOさんコメントありがとうございます。
母は元気に過ごしていますが、コロナがなければもっと元気になれたような気がしてとても残念です。
食欲があって、食べたいものがあることは幸せですが、自己管理は必要です。
特に塩分とカロリーについて気を付けていただければ、と思います。

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